










2026年03月17日
可能な限り痛みに配慮した治療が特徴の
【名古屋市昭和区】佐伯歯科医院の歯科医師、薫です。
今日は「歯髄炎、根突性歯周炎、歯茎の腫れについて」
というテーマでお届けします。
歯がズキズキと痛んだり、噛むと響いたり、
鏡を見たら歯ぐきがぷっくり腫れていたり…。
そんな症状が出てくると、多くの方が不安な表情で来院されます。
「これっていったい何が起きているんですか?」という質問をよくいただきますが、
その裏側で起きているトラブルの代表格が、歯の神経の炎症である歯髄炎、
歯の根の先に炎症が広がる根突性(いわゆる根の先の)歯周炎、そして歯ぐきの腫れです。
名前は固いですが、実はどれも“痛み”や“腫れ”というかたちで、
体が一生懸命サインを出してくれている状態なのです。
歯の内部には「歯髄(しずい)」という神経と血管の詰まった大切な組織があります。
虫歯が深くまで進行したり、強い外傷が加わったりすると、
この歯髄が炎症を起こし、ズキズキ、ジンジンとした強い痛みが出ることがあります。
何もしなくても脈打つような痛みが続いたり、夜になると特に痛むことが多く、
「寝ていられないくらい痛い」と言われることも少なくありません。
ここまでくると、「いつか治るかな」と様子を見るだけでは難しく、
歯の神経を部分的あるいは全体的に処置して、炎症を鎮めていく必要が出てきます。
歯髄炎は、身体でいえば“急性の大きな炎症”のようなもので、
放っておくと歯の根の先に炎症が広がっていきます。
レントゲンで見ると、
歯の根の先の骨がじわっと溶けて黒く抜けているように写ることがあり、
「根の先に膿が溜まってきていますね」とお伝えする場面がここに当たります。
症状としては、噛んだときに強く響くような痛みが出たり、
何もしていなくてもズキズキすることがあります。
悪化すると、歯の根の先で溜まった炎症や膿が、
逃げ場を求めて歯ぐき側へ押し出されてきます。
その結果として現れるのが、「歯ぐきの腫れ」です。
歯ぐきの腫れというと、歯周病を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は原因は一つではありません。
歯ぐきそのものの炎症(歯肉炎や歯周炎)の場合もあれば、
先ほどのように、歯の根の先で起きた炎症が出口を求めて歯ぐきを押し上げている場合もあります。
同じ「腫れている」「痛い」という見た目でも、
蓋を開けてみると、まったく別の問題が隠れていることが少なくないのです。
ですから、
ということもあれば、
ということもあります。
どこに、どの程度の炎症があるのかを見極めるには、目で見るだけでなく、
レントゲンや触診、場合によっては歯の神経の反応を確かめる検査などが欠かせません。
共通して言えるのは、「強い痛みや腫れが出ているときは、
すでに何かがかなりがんばっていた」ということです。
身体は本来、少しの異常なら自分で何とかしようとします。
それが追いつかなくなったときに、痛みや腫れとして
「もう限界です」と知らせてくれるのだと考えると、
そのサインを無視して我慢し続けるのは、やはりもったいないですよね。
痛み止めでごまかすだけの日々が続くと、
炎症は奥へ奥へと進み、治療も長引きがちになります。
一方で、早めに受診していただければ、歯髄をできるだけ残す治療が選べたり、
根の先の炎症が大きくならないうちに対応できたり、歯ぐきの腫れも短期間で落ち着かせることができます。
「こんなことで来ていいのかな」とためらうような軽い違和感の段階で診せていただいたほうが、
実は治療もシンプルで済むことがほとんどです。
もちろん、すでに激しい痛みや腫れがある場合でも、その状態に応じて、
痛みを和らげ、炎症を抑え、歯をできるだけ長く使えるようにするための道筋を一緒に考えていきます。
歯髄炎、根突性歯周炎、歯ぐきの腫れ。どれも聞き慣れない名前かもしれませんが、
決して特別な病気ではなく、誰にでも起こりうる身近なトラブルです。
そして、どれも「少し早めに気づいてあげる」ことで、ずいぶん未来が変わるものでもあります。
もし、今なんとなく気になっている歯や歯ぐきがあれば、「まだ我慢できるからそのうちに」ではなく、
「今のうちに一度みてもらおう」に、そっとスイッチを入れてみてください。
将来の自分のために、そしてこれからもおいしく食べて笑って過ごすために、
その一歩をお手伝いできれば嬉しいです。
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“痛みに配慮した歯科治療”
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